動画コンテンツにはさまざまな種類がありますが、その中でも最もポピュラーで活用範囲が広いコンテンツが「企業紹介動画(会社紹介動画) 」です。
自社の事業や理念、沿革、体制などを幅広く紹介するものが多いことから、どんな業種でも活用することができ、はじめて制作する動画コンテンツとしてもおすすめです。
今回は「企業紹介動画(会社紹介動画)のメリットや制作のポイント」を製造業・製薬、医療機器メーカーに特化した動画制作会社のエルモがご紹介します
目次
企業紹介動画(会社紹介動画) とは?
企業・会社案内動画は「顧客」や「取引先」「投資家」「株主」「求職者」などの幅広いステークホルダーに対して、自社の特長をざっくりと理解してもらうことが主な狙いです。
顧客や取引先は基本的に自社のことを深く理解されていることが多く、反面求職者はほとんど何も知らない白紙の状態であることが多いです(BtoB企業の場合は特に顕著です)。
このようにステークホルダーによって必要な情報や持っている知識に隔たりがあるため、動画コンテンツによって「何を・どこまで伝えるのか」がひとつの課題になります。
すべてのステークホルダーが100%満足する情報を届けることはできないため、自社の理念やビジョン・事業内容や強み・製品情報・沿革・ネットワークなどをバランスよくまとめ、誰が聞いても自社の強みが理解できるように調整していくことが基本となります。
企業紹介動画(会社紹介動画) のメリット
短い時間で会社の特長を伝えられる
動画はさまざま存在するメディアの中でも特に情報量に優れていて、1分間の動画の情報量は文字に換算すると約180万語、Webページでは約3600ページ分とも言われています。
伝えたいことが多くなりがちな会社紹介において「短時間でより多くの情報を伝える」ことができるため、見る人の負担を減らしつつ、訴求効果を最大化することができます。
難しい事業内容もわかりやすく伝えられる
例えば、特定の業界向けのマニアックな事業や専門性の高いサービス、無形商材など、言葉や文字では説明することが難しい内容が存在します。
イラストや3DCGなどの“動き”をつかって、視覚と聴覚の両方から訴求できる動画は「難しい内容をかみ砕いてわかりやすく伝える」ことに長けています。
見る人のより自然な、より直感的な理解を促すことが可能です。
汎用性が高く、幅広い用途に活用できる
企業紹介・会社紹介動画は一度作れば「比較的長く活用できる」というメリットがあります。
チャプター制を採用することが多いため、特定の内容のみを抜粋して使うといったアレンジも可能です。
ある程度網羅的に作っておくことで、採用活動や展示会・イベント、営業活動などのさまざまな目的で活用することができる費用対効果に優れたコンテンツです。
企業紹介動画(会社紹介動画) の目的・狙い
企業紹介動画(会社紹介動画) は自社に関するさまざまな情報を伝えられる手段として幅広い用途に活用されていますが、その目的や狙いは大きくわけて以下の4つになります。
企業紹介動画の目的・狙い
- 企業(事業)のブランディング
- 認知の向上
- 製品・サービスの紹介
- 採用(リクルート)
企業(事業)のブランディング
企業紹介動画の目的の1つ目、それは「企業(事業)のブランディング」です。
BtoB・BtoCに限らず企業のブランド価値がもたらす効果は大きく、価格や性能以外の評価軸を持ってもらうことに繋がったり、継続的なファンを作り出すことができたり、ポジティブなイメージを抱いてもらえたりなど、さまざまな恩恵があります。
その企業の製品・サービスの特長や強みといったスペック面での評価だけでなく、企業としての姿勢や考え方などの言葉では伝わりにくい部分を可視化して表現することで、企業の魅力を情緒的に描き出すことが可能になります。
ステークホルダーと長期的な関係を構築できるブランディングにおいて、動画はその価値を映し出しやすいツールでもあります。
認知の向上
2つ目の目的は「認知の向上」です。
どれほど優れた製品やサービスがあっても、それが知られていなければ、その価値を理解してもらう前に機会を失ってしまいます。
したがって、認知度を高めターゲット層にアプローチするための手段が必要となります。
動画コンテンツはウェブサイト上でシェアしやすく、多くの人々にリーチできるため、マーケティングや広報の点で見ると非常に優秀なツールです。
さらに、自社サイトやYouTubeチャンネルに掲載した動画が検索エンジンの検索結果に表示されるなど、SEOの観点からも期待が持てることもポイントです。
製品・サービスの紹介
3つめの目的は「製品・サービスの紹介」です。
特に製造業では、製品やサービスは利益の源泉であり、市場に受け入れられるかが非常に重要です。
このため、製品の特長や他社との差別化要因を端的に伝えることが求められます。
動画は静止画や文章では伝わりにくいニュアンスや使用方法を視覚的に表現できるほか、その情報量の豊富さによって短時間での理解を促せる点も大きなポイントです。
製品やサービスがもたらす価値を視覚化してわかりやすく伝えること。動画が得意としている領域です。
採用(リクルート)
最後の目的は「採用(リクルート)です」
特にBtoB業界では、日常生活において求職者との接点がなく、大手企業であっても認知度という点ではほぼゼロに近い状態です。
求職者に自社を知ってもらうこと、魅力的な会社だと思ってもらうためにも、いかに会社の魅力を効果的に伝えられるかが重要になります。
企業紹介動画を活用することで、事業やその強み、企業の雰囲気や働く環境、社員の声をリアルに伝えられ、その企業で働く自分自身の姿を具体的にイメージしてもらいやすくなります。
特に若年層の求職者は、情報収集の手段として動画を日常的に使用するデジタルネイティブ世代ということもあって、動画での情報訴求はとても効果的です、
企業紹介動画(会社紹介動画)の代表的な活用シーン
企業紹介動画(会社紹介動画)の活用シーンとして、代表的なものを以下にご紹介します。
会社紹介動画(企業紹介動画)の活用シーン
- 株主総会、投資家説明会
- 採用イベント・会社説明会
- 展示会・商談
- 自社サイト・オウンドメディア
- Youtubeチャンネル・SNS
- Web広告
株主総会、投資家説明会
株主総会は投資家説明会は、特に上場企業にとっては毎年必ず行わなければいけないものであり、同時に株主や投資家に対して自社の取り組みをアピールできる場でもあります。
事業や製品のみならず、生産拠点、研究開発、サステナビリティ(SDGsやカーボンニュートラル)など、さまざまな情報を盛り込むことが多い会社紹介動画(企業紹介動画)は株主や投資家へのアピールという面では非常に有効なコンテンツです。
新規制作やリニューアルの際は、株主や投資家に対して何がPRポイントになるのかを整理しておくとより効果的です。
使い方としては株主総会前の待ち時間でリピート放映されるケースが多いですが、場合によっては一部のパートを株主総会の中で流されるケースもあります。
採用イベント・説明会
採用イベントや会社説明会も、自社の魅力を端的に紹介できる良い機会です。
BtoB企業の場合、例え業界内でどれだけ有名でオンリーワンの強みを持つ会社であっても、求職者(特に学生)にはほとんど認知されていないのが現状です。
まずは企業紹介動画(会社紹介動画)を使って、自社がどのようなビジネスを展開して、社会に対してどのような影響力を与えているのかを知ってもらうことが重要です。
求職者(学生)に馴染みの薄いBtoB業界は、なんとなく「堅苦しい」「難しい」という印象を与えるケースも多いため、動画を使ってわかりやすく伝えられることは、「この会社で働く自分自身」を具体的にイメージしてもらうことにも繋がります。
特に近年はオンライン説明会も増えており、対面ほど企業担当者の雰囲気も伝わりづらくなっているため、より利用価値が高まったといえます。
展示会・商談
展示会や学会への出展、対面営業やオンライン商談など、顧客と接する機会で動画を活用するのはもはや一般的となっています。
企業紹介動画(会社紹介動画)では自社の事業や製品、製造工程・製造体制などは必ず伝えることになるため、顧客の知りたい情報は概ね網羅しています。
動画を見てもらうだけで顧客に自社の強みをある程度理解してもらえるのがメリットです。
また、新卒や中途採用などの社歴の浅い人間であっても、動画を使うことで漏れなく情報を伝えられることも魅力で、個人のスキルや知識に関係なく伝える内容を平準化できることも大きなポイントです。
自社サイト・オウンドメディア
企業紹介動画(会社紹介動画)は、幅広いステークホルダーに対して活用することを目的に制作するケースが多く、基本的には外部にオープンにしても問題ない情報です。
制作した動画をコーポレートサイトやオウンドメディアに掲載することで、サイトを訪れた方に対して自社や製品を理解していただくことに繋がります。
製品情報の確認や図面・資料のダウンロードなど、コーポレートサイトは必ず確認されるものであるため、顧客との積極機会を増やすという点で考えても、サイト内に動画を掲載しておくことは簡単にできる有効な手段と言えます。
Youtubeチャンネル・SNS
上記のコーポレートサイトと同じく、セットで対応しておきたいのがYoutubeチャンネルでの紹介です。
最近は物事を動画で検索・確認するカルチャーが根付いており、Googleで検索した際にYoutubeの動画がヒットすることもよくあるため、SEO的にも掲載しておいて損はありません。
自社サイトは見つけられなくてもYoutubeに上げた動画はヒットするという場合もあり、BtoB企業であっても自社のYoutubeチャンネルを開設するケースは年々増えています。
また、Youtubeに動画をアップロードしておくことで、自社サイトに動画を埋め込むことがより簡単になるというテクニカルな部分もあります。
無料で開設・掲載でき、特定のカテゴリや製品ごとにプレイリストを作ることができるなど、Webに関する知識がない方でも簡単に使えるというメリットもあるため、動画を制作した際には合わせて活用しておきたい媒体です。
Web広告
BtoB企業では比較的少ないケースではありますが、Web広告としても活用できます。
制作した動画を15~30秒程度に編集し直し、広告として出稿することで1から制作した場合に比べて費用を抑えて運用することが可能です。
動画のパフォーマンスを定量的に測定できること、今まで接点がなかった潜在的な顧客に対して自社や製品を紹介できるため、業界や製品によっては検討してもよいかもしれません。
企業紹介動画(会社紹介動画) の構成要素
企業紹介・会社紹介動画は会社を幅広く紹介するという仕様上、テーマの異なる複数のチャプターから構成されることが一般的です。
よく使用される構成要素は以下のとおりです。
企業紹介動画(会社紹介動画)の主な構成要素
A.ブランドメッセージ
経営理念やビジョン、中期経営計画など企業の根幹となる大枠の方針にスポットを当てて、自社の存在意義を発信し、理解してもらうことを目的にしています。
「自分たちは世の中にどんな価値を提供する存在なのか」
「今後どのような存在を目指していくのか」
「自分たちが社会からどのように思われたいのか」
などをメッセージとしてまとめ、“自社らしさ”を表現することで、ブランド価値を高めてステークホルダーへのイメージ向上に貢献します。
また、最近ではSDGsやカーボンニュートラルなどの話題と連動して表現されることも多くなっています。
B.事業概要
自社の事業内容や製品・サービス情報、沿革、独自の強み、業界での立ち位置などをわかりやすくまとめ、2~3分程度で大まかに説明するパートです。
特に銀行などの取引先金融機関、求職者、投資家といった自社のことをあまり詳しく知らないステークホルダーをターゲットにしていて、敢えて詳細までは解説せずにわかりやすい数字を交えながら強みを端的に伝えることを目的としています。
企業・会社案内動画は実写(撮影データ)の割合が多くなるコンテンツですが、この事業概要パートについてはその性質上アニメーション動画との相性が良く、具体的な数字や強みをビジュアル化して表現するインフォグラフィックで紹介するケースが多くなっています。
C.製造工程
BtoBメーカーとしては最も重要なパートのひとつで、自社の製品が「どのような流れで」、「どのような設備で」、「どのような体制で」製造されているのかを詳しく紹介します。
自社をあまりご存知ない方には実際の製品ができるまでの流れを伝え、顧客や取引先には製造体制や設備をアピールし、信頼感や安心感を抱いてもらうのが目的です。
基本的には撮影して実写で紹介するのが一般的ですが、営業秘密等の関係で「撮影したくてもできない」ケースや、カメラが入らない等の「物理的に撮影できない」ケースも多くあります。
その場合には、イラストや3DCGを使って擬似的に見える化することで、これらの課題を解決することが可能です。
D.研究開発・品質管理
新たな製品ラインナップを生み出すためのものから、今までにはないものを作り出すためのイノベーションまで、研究開発の内容はさまざまです。
ものづくりに力を入れる企業はこの研究開発分野にも注力されているケースが多く、未来への投資をどのようにうまく伝えるのかが課題でもあります。
また、製品の高い品質を保つための品質管理(保証)体制をしっかりと伝えることで、自社の優位性を客観的に理解してもらうことができるため、製造工程と並んで重要視されるパートです。
E.ネットワーク・拠点情報
営業所のネットワーク、生産拠点の情報、代理店網など国内・海外の拠点情報を網羅的に伝えることは、自社の強みの訴求や競合他社との差別化に繋がります。
例えば「需要地生産体制」など、リードタイム短出のために顧客とともに世界各地に進出するといった自社の戦略をアピールする場としても機能しています。
国内および海外に複数のネットワークを持つ企業でよく採用されるパートです。
F.CSR・SDGs・カーボンニュートラル
地域貢献や環境対策、人材教育、健康経営など、企業の社会的責任として社外・社内に対して行っている施策を紹介するパート。
本業のビジネス以外の部分で、自社が「人」、「社会」、「環境」に対してどのように向き合っているのかを伝えることが目的です。
最近ではカーボンニュートラルやゼロカーボン等の施策がよく取り上げられていて、特に上場企業では本テーマの関心度が高く、優先して採用されています。
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SDGsや脱炭素化への取組みを効果的にPRするためには【事例3選】
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G.エンディング
本編を締めくくるパートで、本編の内容をダイジェスト的に紹介しつつ結びの言葉で終了させるというのが最も多いパターンです。
伝える内容が幅広く、チャプター数も多くなりやすい企業紹介・会社紹介動画にはよく採用されています。
企業紹介動画(会社紹介動画) の制作事例
企業情報を網羅的に紹介した 会社紹介動画
チャプター形式を採用し「ビジョン」「会社概要」「生産工程」「研究開発」「グローバル活用」「環境活動」の6つのチャプターで構成。
三重県の旗艦工場で2日間撮影を行い、実写映像を中心にまとめたオーソドックスな事例です。
初めての動画制作ということもあり、できる限り長く、幅広い用途に活用できるようにとの要望を踏まえて制作しました。現在は株主総会やリクルート、来客対応などで活用いただいています。
※実績の詳細はこちらからもご確認いただけます。
トップ商談に用途を絞った 会社紹介動画
幅広い活用ができる会社案内動画の中で特に営業面、とりわけトップ商談に用途を絞ったユニークな事例です。
動画そのものはオーソドックスなチャプター式で、実写を中心に構成。内容をより営業対応を重視したものにし、この動画を見ることでクライアントの疑問が概ね解消するということを目指しています。
また海外の商談が多いこともあり、日本語に加えて英語・中国語・韓国語の合計4ヶ国語で展開するなど、実際の使い勝手を重視した内容に仕上がっています。
※実績の詳細はこちらからもご確認いただけます。
企業のビジョン・強みの訴求に重点を置いた 会社紹介動画
「ビジョン」「事業・沿革」「強み・風土」「SDGs」「社員メッセージ」の5つのパートで構成した事例。
製品や製造工程の説明的なコンテンツではなく、企業としての考えや想いを伝えることに重点をおいて制作しました。
撮影については4Kシネマカメラを採用、質感の高い表現を実現しました。また、ビジョンや想いなどは、グラフィックで補完しています。おもに株主総会、工場見学会、採用活動などで活用いただいています。
※実績の詳細はこちらからもご確認いただけます。
事業や製品、強みをしっかり伝える会社案内
ニッチ分野でトップシェアを誇る企業の紹介動画。
高い技術力と市場シェアの実績がありながら、一般には認知度が低く、それを改善するためのコンテンツとして企画制作しました。
そのため製品そのものではなく、技術力と採用実績に重点をおいた構成としました。
また、5つのパートに分け、組みかえることで営業、採用、工場見学など多用途に活用できるよう設計しました。
冒頭パートはビジョン・メッセージを表現、また事業部紹介ではアニメーションを採用、表現内容に応じて表現手法変えるなど変化に富んだ構成としています。
※実績の詳細はこちらからもご確認いただけます。
企業紹介動画(会社紹介動画)の制作にかかる期間と費用
企業紹介動画(会社紹介動画)を制作するためにはどの程度の費用と時間がかかるのでしょうか。
大まかな費用感と変動しやすいポイントをお伝えします。
制作期間は3~4ヶ月が一般的
企業紹介動画(会社紹介動画)は、企画から完成まで3ヶ月~4ヶ月程度かかるのが一般的です。
ざっくりとしたスケジュール感としては、以下のようになります。
・最初の1ヶ月:全体のシナリオや構成を決める
・次の1ヶ月:撮影と編集作業を行う
・最後の1ヶ月:修正作業とMA作業、ナレーション収録を行う
場合によっては、全体のシナリオや構成に時間がかかる、修正のやり取りが多くなるなどで制作期間は変動します。
また、繁忙期になると撮影対象の工場で受け入れができずに撮影時期をずらすといったケースもあります。
もちろんこの期間以下でも制作することは可能ですが、どこかのプロセスを簡略化したり・クライアント側で負担してもらったりの対応が必要になるため、
ある程度余裕をもって進めるためには3~4ヶ月程度の時間を見ていただくと安心です。
制作費用は変動しやすい
企業紹介動画(会社紹介動画)は動画コンテンツの中でも費用が変動しやすいのが特徴です。
比較的多いレンジは「150万円」~「350万円」ですが、もちろんこれ以下もこれ以上も存在します。
【費用が変動しやすい要素】
● 動画の構成・動画尺
→企業紹介動画にどの程度の情報を盛り込むか。例えば「5つのチャプターで合計10分」と「3つのチャプターで合計5分」の動画では全体のボリュームが大きく異なります。
● 撮影の有無・撮影回数
→撮影は1回あたり20~30万程度の費用がかかるため、撮影回数が多くなれば費用が大きくなります。また撮影場所が遠方になる場合、前泊や後泊が必要となるため撮影場所も費用に影響します。
● アニメーション・3DCGの有無
→アニメーションの場合はイラストを書く点数、3DCGの場合はモデリングの点数やテクスチャの作り込みなどによって費用が変動します。
特に3DCGはクオリティにこだわっていくと数十万・百万単位で金額が変動するため、どの程度作り込むのかを事前に想定しておく必要があります。
このようにひとことで企業紹介動画と言っても、その仕様は企業によって千差万別です。
「実写」「アニメーション」「3DCG」と異なる表現を複数取り入れると、同じ構成・動画尺でも費用は大きくなります。
確かに費用をかければその分クオリティは高くなりますが、クオリティが高ければ大きな効果がでるというわけでもありません。
表現ありきで検討を進めるのではなく、ある程度予算を決めてから「その予算の中でどのような構成・表現ができるか」を検討してもらうのが費用対効果に優れたコンテンツを制作するコツです。
制作費用については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご確認ください。
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動画制作費用 の全貌:料金設定と変動要素を詳しく解説
動画制作を検討される際に、その内容や納期と合わせて重要な要素になるのが制作費用<です。 動画はその仕様や作り方によって、かかる工数や時間が大きく異なる傾向が強く、完成物のクオリティにも影響を及ぼします。 今回は 動画制作費用 がどのように決まるのか、何をどうすれば費用が上下するのかを解説していきます。
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企業紹介動画(会社紹介動画) の作り方のポイント
企業紹介動画(会社紹介動画)は他の動画コンテンツよりも内容が幅広く、ボリュームが大きくなりがちです。
なんとなくで見切り発車してしまうと、制作するうちにポイントがずれたりする可能性もあるため注意が必要です。
効果的な企業紹介動画(会社紹介動画)を制作するためのポイントをご紹介します。
動画を制作する目的や狙いをはっきりさせる
動画はその目的や狙いによって、構成や内容が大きく変わります。
例えば、自社のブランディングが目的であれば、ビジョンやミッションなどの訴求を通して、「自社の存在意義や役割」を知ってもらうこと主目的とするケースが多くなります。
製品やサービスの認知拡大が目的であれば、製品の特長や強みの訴求はもちろん、それを使うことによって得られる未来の姿(ベネフィット)を表現することで、導入によって課題が解決されるポジティブなイメージを与えることが効果的になります。
このように何を目的にするかによって動画の完成イメージが変わってくるため、あらかじめ方向性を定めた上で制作をスタートさせることが重要です。
動画を見てもらうターゲットを明確にする
制作する目的・狙いと連動する部分ですが、「誰に動画を見てもらうのか」を明確にすることも重要です。
例えばBtoB製造業において、製品に関して豊富な知識や知見があるお客様に対する有効な情報と、業界知識に乏しい求職者に対する有効な情報には大きな差があります。
ターゲットによってどんな情報を価値と感じてもらえるかはそれぞれ異なるためです。
ターゲットが明確になれば、おのずと伝える内容も絞られてくるため、ターゲットを定めてからスタートした方がズレが少なくなります。
また、企業紹介動画(会社紹介動画)は比較的幅広いターゲットに訴求することを目的とするケースも多いため、その場合は動画をいくつかの要素(チャプター)で区切って伝える内容を変えることで、ターゲットごとに訴求内容を最適化しやすくなります。
自社の強みや魅力を正しく理解して伝える
企業紹介動画(会社紹介動画)では、事業や製品・製造体制・品質管理など、企業としての特長やその魅力をわかりやすく見える化して伝えるコンテンツです。
自社が競合他社と比較してどのような強みを持っているのか、自社ならではの要素・ポイントはあるかなどを明確にしておくことはとても重要です。
また、「自社が思う自社の強み(企業目線での魅力)」だけではなく、「顧客が評価してくれている自社の強み(顧客目線での強み)」を把握することもポイントです。
この2つがイコールであれば問題ありませんが、自社が思う強みと顧客が魅力と感じる部分が異なるケースは意外と存在します。
これらを把握することが難しい場合は、客観的な目線で自社の強みを理解・表現してくれる依頼先(制作会社)を見つけることが大切になります。
企業紹介動画(会社紹介動画) を制作する上での注意点
企業紹介動画(会社紹介動画)を制作するにあたって注意しておく点、押さえるべきポイントをご紹介します。
各種資料の準備や現場への連絡、根回し
企業紹介動画(会社紹介動画) は、会社を網羅的に紹介することが多いという都合上、撮影が複数箇所に渡るケースが多々あります。
撮影にあたっては撮影現場(工場・研究所・配送センターなど)と日程や内容をすり合わせる必要があるため、
部署内でうまく担当を割り振るなどして、担当者ひとりだけに負担が集中しないように調整されることをおすすめします。
撮影予定場所の清掃
特に製造業の場合、現地で撮影を行うと場内や設備・機材などの汚れが意外と目立つケースがあります。
例えば
「製造設備のペンキが剥げている」
「不要な箱やカゴが積まれている」
「本来はあるべきではないものが置かれている」
「従業員のユニフォームが汚れている」
「ヘルメットの文字が消えかけている」
など、カメラに映ると気になるものがたくさん出てきます。
もちろん撮影当日も気になった部分は都度指摘して対応いただくのですが、それだけでは不十分な場合もあるため、必ず事前の清掃・チェックをお願いしています。
撮影時期
企業紹介・会社紹介動画では多くの場合、会社や工場の外観撮影・ドローンによる建屋や敷地の空撮を行います。
雨や雪などの悪天候では実施できないことはもちろんですが、撮影時期にも気を配る必要があります。
冬の間は緑が少なくなるため、他の季節に比べてどうしても寂しい印象になるだけでなく、日照時間も短くなることで撮影可能時間も短くなります。
スケジュールの問題もありますが、撮影は可能な限り春・秋の季節に行うことがベストです。
企画や切り口によって動画の印象(かっこいい・面白いなど)が決まる
せっかく企業紹介動画(会社紹介動画)を制作するのであれば、見る人にわかりやすく自社の強みが伝わるだけでなく、インパクトを与えられる動画にしたいと思う方もいらっしゃると思います。
世の中にはさまざまな企業紹介動画(会社紹介動画)があり、その表現も多種多様で、かっこいいものからユニークで面白いものまで幅広く存在します。
動画の印象を左右するのは企画やその切り口です。
自社の「特長」や「強み」「キャラクター」、動画を見る人に「自社をどのように思ってもらいたい」のかを明確にして、それを伝えるための構成や表現を検討していきます。
例)
とにかく自社をスマートに表現したい・上質な方向にブランディングしたいという場合
→ 見る人に語りかけるようなメッセージを主体に、映画的な表現技法で雰囲気が伝わるような動画に仕上げます。
とにかく自社を短時間で理解してほしい・もっと身近に感じてもらいたいという場合
→ アニメーションを使って全体をデフォルメしつつ、自社の特長をわかりやすく見える化させるような動画になることが多いです。
企業紹介動画(会社紹介動画)に正解はないため、自社のキャラクターや業界での立ち位置、競合企業などを踏まえて考えていくことをおすすめします。
企業紹介動画(会社紹介動画) のまとめ
企業紹介・会社紹介動画は動画コンテンツの中でもオーソドックスなものであり、多くのお客様が一番最初に制作されるものです。
制作にあたっては自社の事業や強みを整理し、何をどこまで伝えるのかをはっきりさせることが必要です。
各種情報の整理や社内の根回し、撮影日程や現場との調整など、担当者には負担の大きいコンテンツではありますが、一度制作してしまえば幅広い用途で長く使用できる使い勝手の良いものとなります。
できるだけコストパフォーマンスの高いコンテンツを制作したいとお考えの方には特におすすめです。
企業紹介動画(会社紹介動画)についてはこちらのページでも解説しています。
わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
販促PRから採用活動、ブランディング、社内の技術継承、安全教育、周年式典にいたるまでBtoB取引におけるあらゆる用途の動画を制作しています。
まずはお気軽にご相談ください。